いよいよ今年も年度末を迎えています。コルポ工房の一年も長いようなあっという間です。
 
改めてコルポ工房の1年を振り返りますと、4月5月はコロナの感染率も増加傾向にあり、
緊急事態宣言が出され、仲間の通所も密になる事を避けるため工房での就労活動を自粛
せざるを得ない状況でした。
カフェでは、営業の規模を縮小したり、テイクアウト方針など様々な変更の元、パンや
タルト、焼き菓子の製造担当としての工房の活動も変化に対応してきました。
前年度に軌道に乗りつつあった、コルポも参加させていただいていたイベント販売が
縮小化や消滅したりしたため、工房の製品を販売する機会が随分と無くなってしまう
事態も経験してきました。
 
仲間の皆さまにとっては社会的な役割の維持や、労働の対価として工賃向上が目標にあります。
またお客様の立場に立つと、満足いただける食事や空間、内容を提供していくことが重要と
なってきます。
 
すべてを機能させて初めて売り上げに繋がるのですが、今までとはやり方を変えていかなければ
成果を出す事ができない状況に追い込まれていました。
 
このような社会情勢ではありましたが、就労部という場所で飲食店をさせていただき、お客様が
コルポという場所を思ってくださり、「ありがとう」の言葉や「美味しかった」の言葉ををいただき、
私たちは大きな力を頂きました。
 
毎日通所して働いてくれる仲間たち、製造するお菓子のレシピや業務指導を担ってくれるパティシエ、
仲間と共に作られた商品をを実際に販売してくれる接客スタッフ、滞りなく日々が回せるように事細やかに製造するスタッフ。
また、仲間の揺れ動く気持ちにも優しくフォローする親御さんや他部署も含めたスタッフからお力を頂き、お蔭様で活動を継続することができました。
 
ギフト商品に力を入れ、商品のリニューアルや新商品のメニュー開発も積極的に行いました。

 

 

 
また、ネット販売でご注文を承る事ができる様にネットストアでの店舗構築にも力を入れております。
紆余曲折ありながらも、気持ちはひとつに突き進んだこと、たくさんの皆さまのおかげで、無事に売り上げを向上させることができた一年でもありました。
私たちの活動に賛同頂き本当にありがとうございます。心より感謝申し上げます。
 
より良き場所になる為に、それぞれの専門的な目線を持ち、それぞれの業務を補い合いつつ、たくさんの
「できない状況」から、どうやったら「できる」に変換できるか。
しっかり目標を共有してチームワークを最大限生かしていきたいと思っております。

来年度は更なる挑戦の年にもなる様、コルポのチームで、笑って、楽しんで、時には泣いてしっかり前を向いて幸せの力を皆様にお届けできるよう精進して参ります。
 
どうぞ、お楽しみいただけますよう、これからも温かく見守っていただけます事よろしくお願いいたします。